
ビタミンAは、夜盲症の予防や、粘膜を強くする力があります。ビタミンAはからだの中でタンパク質とくっついて運ばれていきます。また、ポリフェノールなどの抗酸化物質といっしょのほうが効率的に利用できます。
ビタミンAはなにに含まれている?
ビタミンAは①レチノールと、②カロテノイドに大きく分けられます。
レチノールは肉、魚、乳製品などの動物性食品、カロテノイド(βカロテン)は緑黄色野菜に多く含まれます。
ビタミンAのはたらき4つ

ビタミンAはからだに発生する活性酸素を除去したり、がん予防の力があります。
4つのはたらき | |
粘膜を強化する | のどや気管支、胃腸の粘膜をまもります。 |
がんの予防をする | 細胞がガン化しないようにします。 |
皮膚や骨の老化を防ぐ | 皮膚や毛髪にうるおいを与えます。 肌の吹き出ものの改善をたすけます。 |
視力の強化をする | レチノールが視力にはたらきかけます。 |
ビタミンAが不足すると感染や肌あれしやすい

ビタミンAが不足すると、粘膜や肌が弱くなります。そのため、風邪をひきやすくなったり、胃腸や婦人科系のトラブル、さらに、目の感染もしやすくなります。また、アレルギーになりやすくなったり、手あれなどが気になるようになります。
免疫がさがる | がんにかかりやすくなります。 |
不妊や乳汁分泌の減少 | 生殖に影響をきたします。 不妊や流産、奇形や、貧血、乳汁が少なくなったりします。 |
骨折しやすくなる | 歯や骨の発育に異常があらわれます。 |
視力がさがる | 暗いところで目が見えにくくなります。 |
味覚が低下する | 舌の感覚がさがるため、味覚に異常が起こります。 |
ビタミンAはタンパク質と一緒にとろう

ビタミンAは、タンパク質や亜鉛、抗酸化物質ととても相性が良いため、いっしょに摂るようにします。もしもビタミンAサプリメントを選ぶときは、できるだけ天然由来のものをえらぶようにします。
①レチノールと②カロテノイドを同じくらいの割合に
レチノール:カルテノイドを1:1の割合でとります。
タンパク質と一緒にとる

ビタミンAはからだの中でタンパク質とくっついて運ばれていきます。そのため、タンパク質が足りなくなると、ビタミンAを効率的に使うことができません。タンパク質は、肉や魚、乳製品、大豆などに多く含まれます。
抗酸化物質といっしょに摂るとよい
抗酸化物質とは、ビタミンE、ビタミンC、ポリフェノール、リコピンなどのこと。ビタミンAをこれらの抗酸化物質と同時にとることで、お互いの酸化をふせぎ、こうかが高まるとされています。
亜鉛をとる

ビタミンAは肝臓に貯蔵されます。亜鉛は、肝臓からビタミンAをとり出すときに使われます。亜鉛は牡蠣や肉類、玉子や納豆、ブロッコリーに多く含まれています。
βカロテンは油といっしょに
緑黄色野菜に多いβカロテンは、油といっしょに食べたほうが吸収されやすくなります。調理法としては野菜炒めなどがおすすめです。
免疫力を高めてがんや感染症の予防を
ビタミンAは、のどや内臓の粘膜をまもり、細胞のがん化も防ぐはたらきがあります。動物性、植物性の両方からビタミンAを摂るようにしましょう。
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