
血糖値(Glu)とは
血糖値は血液中のブドウ糖の濃度です。
血糖値は食事に含まれる糖質により上昇します。しばらくすると膵臓のインスリンというホルモンにより、血糖値は下がります。

空腹時血糖(Glu)の基準値
保健指導 100mg/dl以上
受診勧奨 126mg/dl以上
血糖値でわかること

血糖値は血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度です。血糖値は食事の影響をうけやすいので、朝の空腹なときに採血することが多いです。
もうひとつ、病院でおこなわれる糖尿病の検査に、経口糖負荷試験 (0GTT)というものもあります。OGTTで血糖値が長期に高ければ、糖尿病の可能性があります。
ヘモグロビンA1cとは?

赤血球に含まれるヘモグロビンに、ブドウ糖が結合している比率(%)です。この結合が一度起こると離れることはありません。しかし、赤血球の寿命が約4カ月なので、約2カ月の平均血糖値にほぼ比例します。
ヘモグロビンA1cは、検査前の食事の影響を受けないため、いつでも調べることができます。
空腹時血糖値が正常でもヘモグロビンA1Cが高い場合は、食後の血糖値が高いことが疑われます。これは糖尿病の一歩手前の状態であることを示します。

血糖値と病気との関係
高血糖の場合、糖尿病のリスクがあります。
低血糖であれば、低栄養の可能性があります。また、糖尿病を治療しているときに、副作用で低血糖になることもあります。
血糖値の改善のためのポイント
インスリンは血糖を下げるはたらきがあります。しかし、インスリンをつくる細胞は再生しないため、 血糖値の異常を早期発見することが大切です。

糖質の摂取量をへらしましょう。
日本人の糖質の摂取量は、1日平均260gです。 アメリカでは、は1日の糖質摂取量の推奨量を130gとしていますので参考にしてください。
脳には糖が必要不可欠といわれた時期もありましたが、脳はケトン体という物質を先に使い、その後で糖をつかうことがわかりました。 また、 人体は、脂質またはタンパク質からブドウ糖をつくることができます。
つまり、糖質は必須栄養であるものの、減らしてもかまいません。

糖尿病の予防には、運動も効果があります。
肥満の人は、空腹時の有酸素運動で、中性脂肪を減らし、インスリンの効果を高めることができます。
食後の運動も血糖値を下げるのですが、インスリンをつかうため、空腹時にくらべると糖尿病予防の効果は少ないのです。
また、糖尿病になるとインスリンが低下するので、食後の運動による血糖の低下効果も減少します。