血圧は1日のなかでも大きく変化しており、運動中、頭を使うとき、緊張しているとき、痛みを感じたときなどに高くなります。逆に眠っているとき、入浴中、アルコール摂取後などには低くなります。

血圧の診断基準
正常範囲 129/84以下
保健指導 130/85以上
受診勧奨 140/90以上
収縮期血圧とは?
最高血圧のこと。心臓が収縮しているときに血管にかかる圧力のこと。病気と直接関係するのは、一般的に「上の血圧」とよばれる収縮期血圧です。
拡張期血圧とは?
最低血圧のこと。心臓が拡張しているときに血管にかかる圧力のことです。収縮期血圧(上の血圧)が下がらないときに問題になります。
※高齢になると血圧の変化は大きくなります。

血圧の病気との関係
高血圧が続くと、心臓や血管に拡張がみられるようになり、さらに放置すると心不全、肺うっ血、夜間の呼吸困難、眼底出血、腎障害になる場合があります。これらの状態を改善するには、降圧剤が効果がありますので、医療機関を受診します。
血圧と腎臓の関係について
腎臓が悪いと、血液中の老廃物を尿に排出する能力が低下し、それを補うために血圧が上昇します。塩分摂取量が多すぎると、血中の塩分濃度を下げるために、過剰な水分が血液に入ることで血圧があがります。
血圧と糖尿病の関係について
また、糖尿病でも血糖の濃度を下げるため、血液中に過剰な水分が増えて血圧が上昇します。このような場合、下人となっている病気を治療すると血圧は正常に戻りますが、薬で血圧だけを下げると、かえって元の病気を悪化させることがあります。
高血圧と他の疾患との関係について
弁膜症、慢性貧血、動脈狭窄、クッシング病、甲状腺機能亢進症、妊娠高血圧症候群、原発性アルドステロン症、交感神経腫瘍でも血圧が上昇します。

血圧が気になったら
高血圧の改善の基本は、生活習慣を整えることです。
- ウォーキングやスロージョギングで、汗をかく運動をする
- アルコールはほどほどに。アルコールは、濃度の高いものや、量が多いことで血管が硬くなり、血圧を上昇させます。
- 新DASH食(ダッシュ食)。これは血圧を下げる食事法です。毎日の食事において、塩分と炭水化物を減らし、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維を増やします。
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