からだに障害を受けたら?こころは変化していく

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からだの障害を受けた人の中には、「ショック→うけいれる」といったこころの大きな変化がおこることがあります。このような『障害の受け入れ』ができた人は、自分が「昔には戻れないけれど、自分の価値は変わっていないぞ」といった自覚があります。このようなこころの変化のあったひとは、その後の生活の変化にも対応しやすくなります。

家族も「障害を受けいれる」

障害をもつ本人だけでなく、その家族もきっと生活の変化を実感していくことでしょう。家族も、生活をいろいろと工夫しながら、日常生活を変化させて『障害の受け入れ』ができるようになってきます。

たとえば、脳卒中があった場合、本人と家族とが仲がいいほうが『障害の受け入れ』がすすみやすいという研究があります。

「障害を受けいれる」には順序がある

人生の途中で障害を受けたとき、こころの中で障害を受け入れていくにはいくつかの段階があるといわれます。

多くの人は、①ショックを受け、障害を受け入れたくないとおもう段階、②悲しんだり、怒ったりしてこころが不安定になる段階、③障害を受け入れていく段階、をたどります。ひとによっては、この順序をいったり来たり、もしくは立ち止まったりすることもあるといわれます。

『障害の受け入れ』が人によって違う理由は、障害の重さや気持ちだけでなく、身のまわりの環境(家族の協力や理解、経済的な状況、部屋のつくり等々)があります。

有名な『障害受容の5段階』と関わりのポイント

障害を受け入れていく「こころの変化」について、ここでは代表的な5段階について説明していきます。

1段階:ショック期

発病して間もないころのこころの状態をいいます。通常は入院直後などによくみられます。

このとき周りの人に必要なことは、静かで安心できる環境をつくること。接し方としては、相手の言葉や行動を否定せず、見守っていくような態度のほうがよいでしょう。

2段階:否認期

否認は、だれでも起こりうる当然なこころの状態です。現実におこったことへの否認をしますが、こころのなかでは「障害が治りそうにない…」とうすうす気づいている時期でもあり、とても苦しい気持ちになっています。このとき、リハビリテーションを拒否したり、反発したり、もしくは自分は何もできないといって家族に頼りがちになることもあります。

この時期の接し方のポイントは、無理やり現実を突きつけることの無いよう、そうかそうかと話を聴き、支えていくようにします。

ただし、甘やかしすぎるのではなく、徐々に前向きな気持ちになれるように自立のこころを応援していくようにします。逆に、批判的な対応をするとお互いがつらくなるので気を付けましょう。

3段階:混乱期

この時期、「混乱期」という言葉どおりにこころは混乱しやすくなっています。たとえば、家族や医療者に対して攻撃的な口調になったり、もしくは落ち込んでうつになったりします。

周りの人は落ち着いて、「こころが混乱してるのかな」と受け止めてあげましょう。いっしょになって攻撃的になってしまうと、次の段階に進みづらくなります。

4段階:努力期

混乱期を過ぎると、本人はだんだん気づいてきます。「どんなに家族を怒っても意味がないな」とか「落ち込み過ぎてしまったようだ」などと自分を見つめなおすことができるようになります。そして、もうちょっと自分で努力しなければと思い始めてくる時期です。

周囲の人は、本人が努力できるように環境をつくったり、わずかでもできたことを言葉にしてあげると、自信になります。

5段階:受容期

本人の心に,あらたな自分の価値を感じられるようになります。障害をもちながらも、家庭や職場での役割をみつけ、生きがいを感じられるようになる時期です。

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